世界のスターバックスを1万5000店訪問、米男性が22年かけ
(CNN) 世界のスターバックス全制覇を目指す旅人には、ひたむきさと忍耐力、そして重度のカフェイン中毒がなければ務まらない――。「ウィンター」という名の米男性が、1997年から挑戦を続けている。
これまでの22年間で、4大陸の少なくとも1万5601店を訪れた。エスプレッソを求めて出かけていたのが、いつしか世界を巡る旅になった。「言うなれば極端な趣味」だと話す。
最初に入ったのはテキサス州ダラス郊外プレーノのスターバックス。当時は米国内の1500カ所に店舗があり、全制覇も可能だと思い立った。
その後の年月でスターバックスは大きく成長。中国の深センに最近オープンしたのが3万店目だ。相次ぐ新規開店のペースに追いつくことさえ難しくなってきた。
ウィンターさんはどの店でもドリップコーヒーのサンプルを頼む。それがなければエスプレッソだ。何枚か写真を撮って自分のサイトに追加したら、次の店へ向かう。
これを1万5000回以上繰り返して、ようやく半分だ。
ウィンター氏はそれでもさらに続ける構え。かつては毎週末、車で何百キロも走ったり、デンマークやカタールまで飛んだりしたものだが、最近は少し疲れてペースが落ちた。パナマにいる母の看病もある。
もはやスターバックスのコーヒーがおいしいとも思えず、「耐えられる」または「まあまあ」としか感じない。
プレーノの店はカフェイン好きの仲間に会える「第二の我が家」だった。なかなか友だちができないというウィンター氏も、世界各地で仲間と出会ってつながれる。「スターバックスのおかげで何となく、初めてたくさんの友だちができた」と振り返る。
全制覇が事実上不可能なのは分かっているが、今後もできるだけ多くの場所へ出かけ、もっと広い世界を見たいと話している。