バイデン前副大統領、依然リードも一部で混戦 民主党指名争い
ワシントン(CNN) 2020年に行われる米大統領選で民主党からの指名を争っている候補者のなかで、ジョー・バイデン前副大統領が依然として高い支持率を集めていることがわかった。ただ、党員集会や予備選が早期に開催される州のなかには、バイデン氏以外の候補者が支持を集めているところもある。
ABCニュースとワシントン・ポスト紙が8日に公開した世論調査によれば、民主党員あるいは民主党寄りの無党派層の27%がバイデン氏を支持した。バーニー・サンダース上院議員が支持率19%で2位に入った。サンダース氏の支持率は7月の23%からわずかに減少した。エリザベス・ウォーレン上院議員が同17%で3位につけた。ウォーレン議員は支持率を6パーセントポイント増やした。
カマラ・ハリス上院議員は支持率7%。インディアナ州サウスベンド市長のピート・ブダジェッジ氏は支持率4%だった。
今回の調査結果では、バイデン氏が依然として民主党支持層から多くの支持を集めていることが示された。一方で、CBSニュースとユーガブによる世論調査では、党員集会が早期に開催される一部の州でバイデン氏がウォーレン議員やサンダース議員と接戦を繰り広げていることがわかった。
8日に発表されたCBSとユーガブによる世論調査によれば、バイデン、ウォーレン、サンダースの3氏はアイオワやニューハンプシャー、ネバダで接戦を繰り広げている。
投票が早期に行われる州のうちバイデン氏が大きなリードを保っているのはサウスカロライナだけだ。サウスカロライナ州でのバイデン氏の支持率は43%。サンダース議員とウォーレン議員はそれぞれ18%と14%。バイデン氏はアフリカ系(黒人)からの支持を集めた。
2020年早期に予備選や党員集会が行われる18州でみると、ウォーレン議員の支持率は26%とバイデン氏の25%とほぼ互角。サンダース議員が19%。上位3人をハリス議員(8%)とブダジェッジ市長(6%)、ベト・オルーク前下院議員(4%)が追っている。
ABCとワシントン・ポスト紙の調査は9月2日から5日にかけて英語とスペイン語で全米の成人1003人を無作為に選出して電話で話を聞いた。誤差の範囲はプラスマイナス5パーセントポイント。
CBSとユーガブの調査は8月28日から9月4日にかけて登録有権者1万6525人に話を聞いた。対象となったのは2月と3月初めに予備選や党員集会が開かれる18州。誤差の範囲はプラスマイナス1.8パーセントポイント。