NZの観光名所「ワナカの木」、枝が切断され無残な姿に
(CNN) ニュージーランド南島のワナカ湖で、水上にはり出して生える姿の美しさで絶大な人気があったヤナギの木の枝が、何者かに切断されているのが見つかった。
有名なヤナギの木はワナカ湖の南端にあり、インスタ映えスポットとして人気を集めていた。ところが地元のニュースサイト「スタッフ」によると、17日ごろ、数本の枝がのこぎりで切断されているのが見つかった。
地元の人はスタッフの取材に対し、「水面に平行にはり出した姿で有名な、あの絵に描いたような枝がなくなってしまった」と惜しんでいる。
切断されて湖岸に打ち上げられた枝は、地元の人が発見して届け出た。
南島のダニーデンからは約300キロ。ヤナギの木は「#ThatWanakaTree」として知られ、グーグルの地図でもこのハッシュタグ入りで紹介されている。
この光景を写した写真が2014年に同国で写真賞を受賞したことをきっかけとして、ソーシャルメディアで知名度が高まった。水の中から生えているように見える姿を、希望の象徴と受け止める人も多かった。
ワナカ湖は人里離れた場所にあり、案内板も標識もない。それでも観光客が写真を撮るためだけに車で訪れ、地元経済の活性化につながっていた。
ワナカ湖はマウント・アスパイアリング国立公園の山麓にあり、ユネスコの世界自然遺産に登録されたテ・ワヒポウナムの一画をなす。同地には世界で唯一の山岳性オウム「ケア」などの固有種も生息している。