米空港の保安検査、通過人数が7カ月ぶりに100万人突破
ニューヨーク(CNN Business) 米運輸保安局(TSA)によると、全米の空港で18日に保安検査場を通過した旅行者の数が約7カ月ぶりに100万人を超えた。
18日は全米で計103万人が保安検査場を通過した。3月16日以来の最多記録だが、昨年の同じ日に通過した260万人の水準には遠く及ばなかった。
CNNの集計によると、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まってから、米国内の空港で保安検査を受ける乗客の数は前年の同じ日に比べ、半分以下の状態が続いている。
TSAによると、12日から18日までの1週間の通過人数も計610万人と、パンデミックの発生以来では最も多かった。旅行に抵抗を感じない人が増えてきた兆候とみられるが、全米各地で新規感染者は増加に転じている。
米航空業界は今年、パンデミックの直撃で深刻な影響を受けている。連邦政府の支援策は先月末で期限切れとなり、大手のユナイテッド、アメリカン両航空は合わせて3万2000人の人員削減を発表した。4~6月期の営業収入は業界全体で前年同期比86%減、損失額は計120億ドル(約1.3兆円)を超えた。