米国の元サーカスゾウ、引退後は広々した保護区で余生送る

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サーカスで活躍したアジアゾウが、引退後の余生をフロリダ州の保護区で過ごしている/Courtesy Stephanie Rutan/White Oak Conservation

サーカスで活躍したアジアゾウが、引退後の余生をフロリダ州の保護区で過ごしている/Courtesy Stephanie Rutan/White Oak Conservation

(CNN) 米フロリダ州セントラルフロリダで長年、サーカスの観客を楽しませ、数年前に引退した元サーカスゾウの群れが、野生生物保護区の「新居」で余生を送っている。

フロリダ州ジャクソンビル郊外にあるホワイトオーク保護区に最近、12頭のメスのアジアゾウが到着し、松林、池、湿地、広い草原のある環境に放たれた。同保護区が明らかにした。

今回保護されたのは8~38歳のゾウで、以前は2017年に解散した米国のサーカス団「リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカス」に所属していた。

ホワイトオーク保護区を所有し、リングリング・ブラザーズからゾウたちを購入したウォルター家の保護責任者を務めるミシェル・ガッド氏によると、このゾウたちは全頭、米国生まれで、自然環境の中で生活した経験はないという。

ゾウたちは人間のそばにいることに慣れているため、飼育小屋の周りにたむろしてしまうのではないかとガッド氏は心配していたが、意外にも、ゾウたちは森の中で寝たり、自分たちだけで数日間の冒険に出ることもあるという。

リングリング・ブラザーズは、動物の扱いに関して動物愛護団体や規制機関から度重なる批判を受け、2016年にサーカスゾウたちを引退させた。そして翌17年の公演を最後に100年以上の歴史に幕を下ろした。

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