乗客のワクチン義務化、国内線では想定せず 米ユナイテッド航空CEO
(CNN) 米ユナイテッド航空のスコット・カービー最高経営責任者(CEO)は11日、国内線の乗客に新型コロナウイルスのワクチン接種を義務付けることは想定していないと明らかにした。ただ、一部の国際線で義務付ける可能性はあるとの考えを示した。
カービー氏はCNNとのインタビューで、乗客が搭乗の条件としてワクチン接種を求められることはあるかと聞かれ、「政府が判断する問題だが、国内線でそうなることはないのでないか」と述べた。
デルタ航空のエド・バスティアンCEOも5月のインタビューで、米国内線の搭乗にワクチン接種が必要になることは予想していないと述べていた。
バイデン米大統領はこの日、カービー氏を含め、従業員にワクチン接種を義務付ける方針の企業の経営者と会談した。
ユナイテッド航空は6日、米国内の従業員6万7000人は全員、10月25日までにワクチンを接種する必要があり、接種しない場合は解雇されると発表していた。
カービー氏によると、雇用主がワクチン接種を義務化することにより、米国のワクチン接種率は80~90%に達する可能性があるという。
ただ、サウスウエスト航空とアメリカン航空、デルタ航空3社のCEOは、ワクチン未接種の従業員に接種を義務付ける考えはないとしている。