米国に新たなコロナ変異株「ラムダ型」が出現、症例まれ

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新型コロナウイルスの変異株「ラムダ型」が米国に出現/NIAID-RML

新型コロナウイルスの変異株「ラムダ型」が米国に出現/NIAID-RML

(CNN) 「ラムダ型」と呼ばれる新たな新型コロナウイルスの変異株がテキサス州を含む米国内で出現していることが12日までにわかった。

同州の病院は先月、この変異株による初の症例を報告した。ラムダ株の詳細は未知の部分が多いが、米国内での出現はまだまれな状態となっている。

同株は昨年12月に南米ペルーで最初に特定された。

米国内で猛威を振るうデルタ株ほど危惧すべき新型株とはなっていないが、初期段階の研究は従来の新型コロナウイルスより感染力が強い変異を呈していることを示唆している。

米ミシガン大学アナーバー校の感染症専門の博士は先月、ラムダ株は懸念を抱かせる変異を示し、米国内には数カ月間潜伏していると見られると報告。感染力やワクチンの高い有効性を確実に把握するのは困難な段階にあるとも述べた。

ただ、これまでの新型コロナウイルスよりは感染力が強い兆候があると指摘。その上で、研究結果では現在入手し得るワクチンの予防力は保持されており、新型コロナの感染拡大を総じて阻めるのならラムダ株の制御に資するだろうと説明した。

さらに、新型コロナの拡散が抑制されない限り、より多くの変異株の誕生が今後予想されるとも警告。感染拡大を阻止し、さらなる変異株の出現を防ぎ得る唯一の方途は広範なワクチン接種であると強調した。

ラムダ株に対するワクチンの効力に関するデータは割れているのが現状で、専門家らはより多くの研究が必要と主張している。

研究者たちは今年7月、研究所での実験などを踏まえ、1回のみ接種の米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のワクチンを打ち、追加接種した場合、ラムダ株を含む新たな変異株に対しより高い予防力を得られる可能性がある一定の科学的根拠を見つけたと報告。

しかし、この推論はあくまで研究所内の実験で導き出されたものであり、実際の臨床現場などでの結果を反映したものではない。研究結果は査読前に発表されてもいた。

米ニューヨーク大学グロスマン医学部の研究者たちはワクチン接種を受けたボランティアの採血検査を基に、新たに出現した変異株の少なくとも一部はJ&J社製のワクチンの投与1回では、その効力をかわし得るとの見方を報告。同社製の2回目の接種、あるいは米モデルナ社やファイザー社の追加接種が有効性の向上につながり得るとも述べていた。

この研究では、ベータ、デルタ、デルタプラスにラムダの各変異株のファイザー社製やモデルナ社製のワクチンへの抵抗力は「適度」であり、有効性を持っていることを示唆してもいた。

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