シーグライダー、船と飛行機のハイブリッドが都市間交通を変える可能性

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リージェントは最終的には50人乗りのシーグライダーも導入したいと考えている/REGENT

リージェントは最終的には50人乗りのシーグライダーも導入したいと考えている/REGENT

この種の乗り物は米国沿岸警備隊の管轄となる。ただ、リージェントの創業者の1人であるタルハイマー氏によると、同社は米連邦航空局(FAA)とも緊密に連絡を取り合っているという。連邦航空局にもこのプロセスに関与してもらった方が都合がいいと考えているからだ。

タルハイマー氏は、地面効果翼機はいずれ、より規模の大きな、マルチモーダル(複数の手段による)電化交通網の一部となり、電動垂直離着陸機や長距離民間航空機とインフラの結節点を共有することになると考えている。

空港の多くは海に隣接しているため、例えば、さまざまな種類の航空機や船舶が充電インフラを共有したり、航空機と船舶の間で乗客が乗り換えを行うといったことが容易になる。

「フェリーの6倍の速さ」

リージェントの創業者たちは、バッテリー技術の進歩により、今後数年間にシーグライダーの航続距離は現在の2倍以上の500マイル(約800キロ)まで伸びると見ている。

当面、彼らは時速180マイル(約290キロ)という海の乗り物としては相当な速度で、180マイルの距離を航行できれば満足する。航続距離が180マイルあれば、例えばニューヨークからハンプトンズや、ロサンゼルスからサンタバーバラへの航行も十分可能だ。

リージェントは、このシーグライダーを比較的運用コストの低い輸送手段として売り込んでいる。内燃機関よりも可動部品の少ない電気モーターの使用がコストを抑えられる主な要因の一つだ。

リージェントは、シーグライダーを従来のフェリーと新世代の電気航空機に代わる輸送手段として売り込んでいる。同社は、シーグライダーはフェリーの6倍の速さで航行可能で、さらに電気航空機の半分のコストで倍の距離を航行できると主張している。

運賃は運航会社が最終的には決めるが、タルハイマー氏は12人乗りを予定する最初のシーグライダーで乗客1人当たりの料金が50~80ドル、さらに計画中の50人乗りシーグライダーが就航すれば30~40ドルまで落とせると予測する。

リージェントは、今年末までに実物の4分の1の大きさの無人の試作機を飛ばし、さらに2023年までに実物大の試作機を飛ばす予定だ。

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