プロポーカー選手、エアタグで紛失荷物を追跡 生放送で航空会社批判
航空券はルフトハンザ航空で購入した。2人はまず、ルフトハンザ機でダブリンからフランクフルトに飛び、その後エア・カナダとルフトハンザのコードシェア便でフランクフルトからカナダのモントリオールに行き、そしてモントリオールからバハマの首都ナッソーに向かう予定だった。
コードシェア便のおかげで旅は非常にシンプルで、2人は二つの手荷物(1人ひとつ)をダブリンの空港で預け、ナッソーで受け取るはずだった。
しかし、フランクフルトでモントリオール行きの便に搭乗する際、オドワイヤー氏のカナダ入国ビザの有効期限が切れていることが判明し、搭乗を拒否されてしまった。
そこで2人は、その場で新しい航空券を購入し、今回も航空会社はルフトハンザを選んだ。まずルフトハンザ機でフランクフルトからロンドン・ヒースロー空港に飛び、翌日、英国のヴァージン・アトランティック航空の直行便でナッソーに向かうことになった。
ルフトハンザの発券カウンターで新たな航空券を購入する際、オドワイヤー氏はクレームタグ(手荷物預かり証)を提示し、新たに予約した便に荷物を転送するよう要請。カウンターの職員も何度か電話をかけ、荷物が新しい便に転送されることを確認したという。
2人は、その晩ヒースローで宿泊するホテルを予約し、ロンドン行きの便の搭乗ゲートに向かった。
しかしそこで搭乗係員から、2人が搭乗する便への荷物の転送が間に合わない恐れがあり、もしヒースロー空港の手荷物受取所で荷物が出てこなかったら、その旨をルフトハンザに報告するよう告げられたという。
案の定、2人の荷物はヒースロー空港のベルトコンベアに流れてこなかった。そこで2人はルフトハンザに手荷物紛失の申し立てを行ったが、その時はさほど心配はしていなかったという。
ルフトハンザの職員から荷物は間違いなくナッソーに転送されると言われたことに加え、荷物に入れたエアタグが機能していることが確認できたためだ。
またオドワイヤー氏は、過去15年間、ポーカーのトーナメントに出場するために頻繁に飛行機で移動し、手荷物の紛失も何度も経験したが、それまで荷物の回収で苦労したことは一度もなかったという。2人は空港で洗面用具を購入し、宿泊先のホテルに向かった。
「今しばらく辛抱を」
翌朝、2人はヒースロー空港でナッソー行きの便に乗り込んだ。この時、荷物に仕込んだエアタグの位置がまだヒースロー空港であることを確認したが、2人がナッソーに到着した時にもエアタグの位置はヒースロー空港のままだった。
そこでルフトハンザに電話をすると、荷物は確保しており、すぐにナッソーに転送すると言われたという。
それから13日間、2人は毎日ルフトハンザに電話をかけたが、2人のもとに荷物は届かなかった。
ルフトハンザに電話をすると、ある時はまだ荷物を捜索中と言われ、またある時はすでに荷物を発見し、転送の準備が整ったと言われたという。
オドワイヤー氏はルフトハンザに、荷物の一つにエアタグが入っており、ヒースロー空港の第4ターミナルにあることが分かっているので、所在地を示すスクリーンショットを送りたいと伝えたが、それを航空会社に送信する手段はないと言われたという。
9th day of @lufthansa failing to forward my bags from LHR to NAS. Lied to me yesterday, saying they would escalate my case to their HQ and have management call me back with an explanation. Obviously I was never contacted. Never fly Lufthansa. @Lufthansa_DE @HeathrowAirport pic.twitter.com/ozjlAcLRZ2
— steveodwyer (@steveodwyer) January 29, 2023
オドワイヤー氏は、電話で応対したルフトハンザの職員から、荷物の転送に向け全力を尽くしているので、今しばらく待つように言われたが、彼らはただマニュアルを読み上げているだけで、相手になるべく早く電話を切らせようとしているのが見え見えだったという。