力士27人が大量に搭乗、日航が臨時便運航
(CNN) 日本航空が旅客機の重量オーバーに対応するため、出発直前になって変更を強いられるハプニングがあった。ただし原因は荷物ではなく、たまたまこの日に搭乗した力士たちの存在だった。
日本航空は、スポーツイベントに向かう力士たちが搭乗する予定だった奄美大島行きの2便について、重量制限を超える恐れがあると判断した。
計27人の力士は今月12日、それぞれ羽田空港発と大阪の伊丹空港発の便に搭乗して、奄美大島へ向かうはずだった。しかし伊丹発の便は、主に国内線に使う小型の機体を使用していた。
同航空の広報によると、力士の平均体重は120キロ。一般的な乗客の平均体重70キロをはるかに超えていたため、国内線用の小型の機体では燃料の容量をめぐる懸念が浮上した。
奄美空港では大型機の離着陸が難しいと判断した日本航空は、力士のうち14人を移動させ、羽田空港から出発してもらうことにした。
それでも帰りの便はぎゅうぎゅう詰めだった。
CNN提携局テレビ朝日の取材に応じた群馬県の高校生力士3人は、それぞれ体重140キロ、130キロ、110キロ。15日に搭乗した福岡発・羽田行きの便では全員が隣り合わせの座席だったといい、一人は「多分、真ん中が一番きつかったと思う」と振り返った。