米ブーム、初の超音速飛行に成功 29年の実用化に弾み
ライブ配信では、米国製で初の超音速民間ジェット機であり、独自開発された世界初の超音速ジェット機が歴史的瞬間を刻む様子が記録された。
この航空機は、アメリカン航空、ユナイテッド航空、日本航空からすでに予約を含む130件の注文を受けている。
70年3月25日に「コンコルド002」が超音速飛行に初めて成功してからほぼ55年、2003年11月に超音速旅客機の運航が停止されてから21年以上が経つ。
ブーム・スーパーソニックは米カリフォルニア州モハベでの試験飛行で初めて音速の壁を破った/BOOM
超音速飛行に挑戦している企業は複数あるものの、今のところ成功した企業はいない。
ブームは依然として野心的だ。ブレイク・ショール最高経営責任者(CEO)は昨年3月、CNNに対し、私たちが生きている間に超音速機が従来の航空機に取って代わるとみていると語った。
「私は超音速による空の旅が復活し、最終的には全路線のすべての乗客が超音速旅行をするようになると強く信じている。そしてそれは一夜にして起こることではない」(ショール氏)
ブームは、オーバーチュアを29年までに就航させる計画。現在の通常旅客機の約2倍の速度となるマッハ1.7で64〜80人の乗客を運ぶ想定だ。