エアバス、物議を醸す「旅客機の2段式シート」を検討中

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2023年型試作版の下段席。足元のスペースを広げた設計になっている/CHAISE LONGUE

2023年型試作版の下段席。足元のスペースを広げた設計になっている/CHAISE LONGUE

SNSの反応

ヌニェス・ビセンテ氏のデザインは、何度も話題になっている。旅行を考えている人の中には、おならについて冗談を言う人もいれば、客室に乗客を詰め込むための作戦だとほのめかす人もいる。

ヌニェス・ビセンテ氏は、通常の飛行機の座席を完全になくそうとしているわけではないと強調する。2段式シートが中央にあり、その両側に従来のシートがある客室を思い描いている。

また、このコンセプトが航空会社に新たな収益を上げる方法をもたらす可能性もあるという事実は、単なるおまけに過ぎないと主張する。

航空業界がこのデザインに引き続き関心を示していることから、航空会社や航空機メーカーは、この座席に対するSNSの反発に動じていないことがわかる。

「あらゆるイノベーションには、良い評価も悪い評価もある」とヌニェス・ビセンテ氏は述べ、反対派の存在がデザインの開発に影響を及ぼしていないことを示唆している。

近いうちに機内で2段式シートを目にすることはないだろう。同氏が認めているように、「開発の道のりはまだ長い」からだ。

それでもヌニェス・ビセンテ氏は「エアバスの支援があることで、これは現実的で達成可能な目標であり、乗客の旅を大幅に改善するだろう」と自信をのぞかせた。

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