中国、シニア向け観光列車網の計画を発表 27年目標に

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四川省成都市の駅に停車する観光列車のラウンジカーの写真/Liu Kun/Xinhua/Getty Images

四川省成都市の駅に停車する観光列車のラウンジカーの写真/Liu Kun/Xinhua/Getty Images

香港(CNN) 中国商務部、文化観光部などは11日、シニア世代の観光客に照準を合わせた「シルバー列車」網を、2027年までに整備する計画を発表した。

中国共産党機関紙・人民日報系「環球時報」によると、シルバー列車には手すりや酸素ボンベ、緊急呼び出しボタンなどを完備し、専門の介護、医療スタッフが病人の手当てや応急薬の処方に応じる。

当局はさらに、各地の観光名所に高齢者に対応した施設の整備を求め、飲食業者やパフォーマンス集団に車内サービスへの参加を呼び掛けた。

国営メディアは、政府による「サービス消費振興」策の一環と報じている。

中国では、雇用不安や不動産不況の影響で若い世代の消費が停滞する一方、人口の高齢化が進み、昨年の統計では60歳以上の層が22%に上った。

現在、全国で運行している観光列車1860本の利用客は中高年が中心で、売上の80%を占める。

一部の鉄道会社は、すでにシニア世代向けの観光列車を運行している。

その一例が、四川省成都市から雲南省羅平の菜の花畑、貴州省の馬嶺河峡谷など、絶景を望みながら南下する5日間の旅だ。

中国中央テレビ(CCTV)によると、車内では中国民謡の演奏や伝統芸能のショーが催され、カラオケラウンジ、チェス室、読書コーナーも用意された。乗客の一人はインタビューで、「車掌や医療スタッフ、食堂車と何でもそろっている」と話した。

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