ビンラディン暗殺作戦の内幕本、4日発売 現場の状況詳細に
(CNN) 国際テロ組織アルカイダのオサマ・ビンラディン容疑者の暗殺作戦に参加した米海軍特殊部隊の元隊員が作戦の内幕を明かした著書「No Easy Day」が4日、米国内の店頭に並ぶ。殺害現場の状況が詳細に描写され、波紋を呼びそうだ。
同書は発売前から話題となり、過去2週間にわたって米アマゾンのベストセラーランキングで首位を占めている。出版元のダットン社はこれを受け、初版部数を30万部から57万5000部に変更したとされる。
著者は今年4月に退役したマット・ビゾネット氏。米国防総省のジェー・ジョンソン主席法律顧問は先週、同氏のペンネーム「マーク・オーウェン」あての書簡で、同氏が守秘義務に違反し連邦法を犯したとの見解を述べ、法的措置も辞さない姿勢を示した。
これに対してビゾネット氏の弁護士は、同氏が出版前に専門家の助言を求め、守秘義務に反したり元同僚を危険にさらしたりする記述がないことを綿密に確認したとする書簡を返した。国防総省が今後どう対応するかは明らかでない。
ビゾネット氏は336ページに及ぶ著書の中で、特殊部隊のチームがビンラディン容疑者の潜伏先を急襲した作戦を振り返っている。