リビアの米領事館襲撃は「私の責任」 クリントン国務長官
リマ(CNN) クリントン米国務長官は15日、訪問先のペルーで、先月リビア東部ベンガジで起きた米領事館襲撃事件について「責任は私にある」と述べた。
ベンガジの領事館は9月11日に武装グループに襲われ、スティーブンズ大使ら4人が死亡した。クリントン長官は、「国務省が世界275カ所に配置している6万人余りの要員の責任者は私だ」と強調。責任者として徹底調査と再発防止に全力を尽くす姿勢を改めて示した。
同事件を巡っては、国務省職員が事前に領事館の警備増強を要請したが却下されていたと証言したのに対し、バイデン副大統領が11日の討論会で「要請は知らなかった」と述べて非難を浴びた。クリントン長官は大統領選をにらみ、ホワイトハウスに責任はないとの主張を展開したとみられる。
長官の発言に対し、共和党陣営からは「ホワイトハウスの責任逃れに協力しているのだろうが、世界各地で米国に仕える人員に対して最終責任を負うのは最高司令官である大統領だ」(マケイン上院議員)などと批判する声が上がっている。