「サンディ」被害のニューヨーク、追加投票の可能性も 米大統領選
(CNN) 米東海岸を襲った大型温帯低気圧「サンディ」で甚大な被害を受けたニューヨーク市内の一部地域で、6日に予定される米大統領選の追加投票日が設けられる可能性が出てきた。
ニューヨーク州選管の報道担当者によると、6日の時点で郡単位の投票率が25%を下回った場合、その郡は州選管に追加投票を求める申請を出すことができる。州選管が検討の上これを許可すると、投票日当日から20日以内に2日目の投票が実施されるという。
同担当者は「私の知る限り、ニューヨークで追加投票となったケースはない。投票率が低くなるかどうかは予測が難しい」と話した。
大きな被害を受けたロングアイランドのナッソー郡の選管責任者は、住民の投票率はかなり下がるとの予想を示す。避難生活を強いられたり家を失ったりした住民が多いうえ、6日はさらに荒天となり、7日にかけて冷たい嵐が襲来する恐れがある。
当局は投票所の移動や統合、非常用電源の確保などを進めている。毎日午前7時~午後10時に期日前投票を受け付けている同郡選管事務所には、多くの有権者が詰め掛けているという。
ブルームバーグ・ニューヨーク市長は、選管当局が「機能不全」に陥っていると懸念を表明。6日に投票所が時間通りに開き、職員や有権者が正しい行き先にたどり着けるかどうかが心配だと述べた。