映画館乱射事件の惨状を警察官が証言、被告は無言 米コロラド
関係者の話によると、ホームズ被告は劇場の後方の出口から出て扉を開け放ったままの状態にし、武器を持って戻ってきて、場内を歩きながら無差別に発砲したとされる。目撃者によれば、映画を見ていた観客は悲鳴を上げて逃げまどい、場内は「ホラー映画そのもの」だったという。
検察側が公開した防犯カメラの映像には、携帯電話を使って端末でチケットを印刷するホームズ被告の姿や、雪崩を打って劇場から脱出する観客、カウンターに身を隠す係員などが映っていた。
被告側弁護団は、ホームズ被告は精神疾患などのために判断能力が低下する「心神耗弱」の状態だったと主張する見通し。この日の質疑応答では事件当日の同被告の様子について、弁護側が警察官らに質問した。
事件現場でホームズ被告を発見した警察官は、同被告はヘルメットと防毒マスクを付けた姿で自分の車の前にじっと立っていたと証言。被告は「非常にリラックスした様子」で、連行される間も一切抵抗しなかったと語った。