コネティカット州の銃規制法が成立、小学校での乱射受け
(CNN) 昨年12月に小学校で銃乱射事件が起きたコネティカット州で4日、銃規制を大幅に強化する法案がマロイ知事の署名で成立した。賛成派は、全米で最強かつ最も包括的な銃規制法と評価している。
同法は新たに100種類以上の銃器を禁止対象に加え、10発を超す弾丸を装填(そうてん)できる弾倉の売買を禁止したほか、銃の購入者全員に対する経歴チェックを義務付けた。昨年12月の小学校銃乱射事件で使われたような弾倉も禁止の対象になる。この事件では、児童や教員など20人以上が犠牲になった。
マロイ知事は署名に当たり、「(銃犯罪に対する)取り組みが今日で終わるわけではない」と力を込めた。
12月の事件を受けて銃規制強化法を成立させた州は、ニューヨーク、コロラドに次いで全米で3州目。一方、米議会では、国民の大半が経歴チェックや銃規制を支持しているにもかかわらず、審議が滞っている。
ただ、コネティカット州の銃規制法では、既に大容量の弾倉を持っている場合は引き続き保有することを認めた。さらに、この法律では12月のような事件の再発は防げないとの批判もある。小学校で銃を乱射した男は、同じ日に母親を殺害し、母親の銃を持ち出して犯行に及んだとされる。