米ボストン爆破テロ、容疑者に薬物取引疑惑 投棄のPC捜索
(CNN) 米ボストン・マラソンでの連続爆破テロ事件の捜査当局者は27日までに、死亡したタメルラン・ツァルナエフ容疑者(当時26)が薬物取引に関与していたことを疑わせる証拠を入手したことを明らかにした。
証拠の詳細などには触れなかった。
一方、別の捜査当局者は同容疑者の弟で拘束されたジョハル・ツァルナエフ容疑者(19)のコンピューターや事件に関連する証拠品などが投棄されたとみられるマサチューセッツ州ニューベッドフォードのゴミ廃棄場を捜索していることを明らかにした。
ジョハル容疑者の供述を受けた捜索で、詳しい犯行の動機解明などにつながる証拠材料がコンピューターに内蔵されている可能性もある。
また、このコンピューターの有り場所を知り、投棄に関与していた可能性がある他の人物が捜査当局にゴミ廃棄場の情報を提供したとしている。同容疑者はニューベッドフォードに近いマサチューセッツ大学ダートマス校に在籍。4月15日に起きた事件後の数日間、同大学の寮の自室にいたところを目撃されていた。
ジョハル容疑者は事件後に逃走したが、捜査員に追い詰められ同月19日に拘束された。警官との銃撃戦で頭部、首、足や手に負傷し、ボストン市内の病院で治療を受けていた。26日には同州内の連邦医療刑務所に移送された。
捜査当局によると、同容疑者の容体は回復し、座ったり、物を書いたりすることが出来る状態となった。大量破壊兵器使用やその謀議の罪で訴追されたが、黙秘権行使など憲法上の権利を告げられた後、捜査進展につながる重要情報は口にしなくなったという。
ボストン・マラソンでは2度にわたって爆弾が爆発、3人が死亡、260人以上が負傷した。