アニメキャラクターの墓碑に撤去要請、遺族落胆 米
(CNN) 米テレビアニメ「スポンジボブ・スクエアパンツ」の熱心なファンだった故人のために、遺族が主人公のキャラクターをかたどった墓碑を立てたところ、墓地側が指針に沿っていないとして撤去を要請した。遺族は「本人の願いをかなえたかっただけなのに」と落胆している。
米オハイオ州シンシナティのキンバリー・ウォーカーさんは陸軍兵士としてイラクへ2回派遣されて生還したが、8カ月前に殺害された。交際相手の男性による犯行だったとされる。
ウォーカーさんは生前、同作品が大好きで、持ち物やバスルームのカーテン、誕生パーティーの飾り付けまで、すべてスポンジボブでそろえていたという。そこで遺族はウォーカーさんの墓に、高さ180センチ余り、重さ約3.2トンもあるスポンジボブの墓碑を2つ立てることにした。2万6000ドル(約255万円)の費用をかけ、ひとつは陸軍の制服を着たウォーカーさん、もうひとつは海軍に所属する双子の姉妹カーラさんに見立ててデザインした。
発注前に墓地の担当者の許可も得たという。墓碑は今月10日に設置されたが、その直後に墓地から撤去の要請があった。
墓地の責任者は「許可したのは担当者のミスで、上層部の承認を得ていなかった。設置は認められない」と主張。遺族には、墓地側の負担で「適切な」碑を立てる案を申し出ているという。