原告はチンパンジー? 「人格」認定求め提訴 米団体

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クリスマスの贈り物を受け取ったチンパンジー

クリスマスの贈り物を受け取ったチンパンジー

(CNN) 人間以外の動物の権利保護を訴える団体がチンパンジー4頭の代理人となって、「身柄の解放」を求める裁判を米ニューヨーク州の裁判所に起こした。チンパンジーにも人間と同じ「人格」を認めるべきだと主張している。

ノンヒューマン・ライツ・プロジェクト代表のスティーブン・ワイズ氏は、「初のチンパンジー原告の代理人として裁判に臨み、彼らは認識力を持った自律的な存在であり、監禁されない基本的権利を認めるべきだと訴える」と力を込めた。

同団体によると、「原告」はいずれもニューヨーク州内で飼育されている4頭で、興行用に使われていた26歳のチンパンジーや、ストーニーブルック大学の研究室で実験に使われているチンパンジー2頭が含まれる。

裁判ではこの4頭を保護区に移し、できるだけ自然に近い環境で仲間と共に生活させるよう求めている。

ワイズ氏は、「人間の奴隷に人格はないとみなされていたのはそれほど昔のことではない。次の1歩として、人間以外の動物も、このまま人間の『持ち主』の所有物として搾取され続けてはいけないと認めるべき時だ」と主張。同団体は今後も、飼育されているゾウやイルカ、クジラといった動物の代理人として、全米で訴訟を起こす予定だという。

ストーニーブルック大学の広報は、「まだ訴状を見ていないのでコメントできない」と話している。

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