棺を開けたら別人の遺体、カリブで死亡の米国人
棺の中の遺体は別人のものだったが、身に着けていた衣類はポルカさんのもので、ポルカさんのパスポートと死亡証明書も添えられていた。一方、宝石類などが入った小さなポーチはポルカさんのものではなかったという。
セントマーティン島の病院と葬儀場からはその後何の連絡もなく、何度電話してもつながらなかったとカンバーさんは話す。個人的に親交のあった地元選出のジャック・リード米上院議員にも助けを求めた。同議員はセントマーティン島の米領事館に連絡を取って事実関係を調べているという。
一方、セントマーティン島の当局は、この経緯についての説明をウェブサイトに掲載した。
それによると、カナダ人女性と米国人女性が11月29日に死亡し、同じ葬儀場に運ばれた。当局は遺族の求めに応じて2人の遺体を同じ便で米国に移送した。
ところが遺体と対面した両方の遺族が、別人の遺体だったとして司法当局に通報した。カナダに移送された遺体は火葬されたという。当局は両方の遺体の身元を確認するために、DNA鑑定を実施すると説明している。
カンバーさんによれば、セントマーティンの当局は、手違いが起きた原因について内部調査を進めているという。しかしカンバーさんは納得せず、米国務省と連絡を取って独自の調査を行う意向だ。