米クルーズ船で再びノロ感染、124人が症状訴え
(CNN) カリブ海を航行する米国のクルーズ船で、ノロウイルスの集団感染が相次いでいる。米疾病対策センター(CDC)によると、22日にフロリダ州に到着した客船でも、1週間の航海中に乗客114人と乗員10人が吐き気や下痢などの症状を訴えた。
今回、ノロウイルスの集団感染が疑われているのはホーランド・アメリカラインの客船「フェーンダム」。フロリダ州ローダーデールの港に到着した同船にCDCの専門家が乗り込み、検査を実施した。集団感染の状況や同船の対応などについて詳しく調べる方針だという。同船には乗客1273人と乗員575人が乗っていた。
カリブ海を航行するクルーズ船では1月にも2隻でノロウイルスの集団感染が相次いでいた。ロイヤル・カリビアン社の「エクスプローラー・オブ・ザ・シー」では600人以上が集団感染。プリンセス・クルーズ社の「カリビアン・プリンセス」は乗客187人と乗員11人が発症し、7日の予定だった日程を短縮した。
CDCによると、フェーンダムはCDCが2012年9月に実施した立ち入り検査で、洗った皿の上に茶色い液体が垂れたり、ビュッフェ形式の食事の上にハエが飛ぶなどの衛生基準違反が指摘されていたという。
CDCはクルーズ船に対して年に2回の抜き打ち検査を実施して衛生状態をチェックしている。100点満点で85点以下は不合格とみなされ、フェーンダムの得点は77点だった。