今年のインフルエンザは「若い世代」を直撃 米
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)がこのほどまとめた統計で、今シーズンのインフルエンザは前年に比べて65歳未満の患者が大幅に増えていることが分かった。
それによると、今シーズンにインフルエンザ関連の症状で入院した患者は、18~64歳の層が61%を占め、前年の約35%を大幅に上回った。65歳未満の死者も例年以上に多く、死者の半数強は25~64歳だった。昨年の死者に占めるこの世代の割合は25%未満だった。
当局は生後6カ月以上の全年齢層にインフルエンザの予防接種を呼びかけているが、18~64歳の層で昨年11月までに予防接種を受けたのは、CDCの推計で3分の1程度にとどまる。米国人全体では毎年40~45%程度が予防接種を受けている。
今年のインフルエンザは予防接種の効果が高く、接種していれば医師にかかる可能性を約60%減らすことができるという。
今シーズン流行しているのは、2009年4月に発生してパンデミック(世界的大流行)を引き起こしたH1N1型のウイルス。今年の予防接種にはすべてこのウイルスのワクチンが含まれているという。
地域によって違いはあるものの、米国ではあと数週間はインフルエンザの流行が続くと専門家は予想。「まだ予防接種を受けていない人は、これからでも遅くない」と呼びかけている。