米南部で荒天続く 死者少なくとも35人
(CNN) 米南部から東海岸にかけての広い範囲で29日まで竜巻や強風、ひょうなどに警戒が必要な天候が続き、27日からの各地の死者は少なくとも計35人に達した。
28日は深夜にかけて発生した竜巻などにより、ミシシッピ州で12人、アラバマ州で3人、テネシー州で2人の死者が報告された。
医療施設などが破壊されたミシシッピ州中部ルイスビルでは29日も捜索作業が続いた。往年のロックスター、エルビス・プレスリーの出身地として知られる同州北部のテューペロも大きな被害を受けた。
アラバマ州のジェファソン郡では消防署や教会が被害を受け、教会の中に一時閉じ込められた住民もいた。同州の災害対策当局によると、29日午後になっても約9万世帯で停電が続いた。
テネシー州南部のアラバマ州境近くでは小学校の屋根が飛ばされ、スクールバスが巻き上げられた。校内には当時だれもいなかった。
27日に発生した竜巻でも新たにアーカンソー州とアイオワ州で各1人の死亡が確認され、オクラホマ州を合わせた3州の死者数は計18人となった。
29日にはフロリダ、ジョージア、ノースカロライナ、サウスカロライナの各州も嵐に見舞われた。気象当局によると、大規模な竜巻の危険性は同日夜までにほぼ消えたとみられる。