宇宙船墜落、原因究明には最長1年 宇宙観光の目標は変えず
(CNN) 米企業ヴァージン・ギャラクティック社の宇宙旅客船「スペースシップ2」が試験飛行中に墜落した事故で、米国家運輸安全委員会(NTSB)はカリフォルニア州のモハベ砂漠に専門家を派遣して調査に乗り出した。
しかし原因究明には最長で1年の時間がかかる見通しで、同社が予定していた民間宇宙観光旅行に今回の事故がどう影響するかは分かっていない。
関係者が2日に明らかにしたところでは、パラシュートで脱出して負傷した操縦士ピーター・シーボルド氏(43)は意識もあり、容体は快方に向かっているという。もう1人の操縦士(39)は死亡した。
スペースシップ2は10月31日、母船から切り離された2分後に約1万3700メートルの高度で爆発した。残骸は周辺8キロあまりの範囲に散乱している。
NTSBは専門家13~15人を現場に派遣して約1週間かけて調査を進める。しかし調査が完了するまでには1年を要する可能性もある。