ISISへの武力行使承認、オバマ米大統領が議会に要請
ワシントン(CNN) オバマ米大統領は11日、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に対する武力行使の承認を求める決議案を議会に提出した。
決議案は、米国が半年前から行っているISISに対する武力行使について、正式に議会の承認を求める内容。オバマ大統領は同日午後の記者会見で、「これは困難なミッションであり、当分は困難であり続ける」としながらも、「我々の連合は攻撃側にあり、ISILは守勢にある。ISILは敗北する」と力説した。
会見にはバイデン副大統領、ケリー国務長官、ヘーゲル国防長官が同席した。オバマ大統領は決議案について、「体系的、持続的な空爆」と地上部隊の支援や訓練、人道支援の承認を求めると説明。
一方で、イラクやシリアへの地上部隊の配備は求めていないと述べ、「米国が中東で再び地上戦に戻ることがあってはならない。これは我が国の国家安全保障上の利益にはならず、ISILを打ち負かすためには不要だ」と強調した。
ただし決議案では、軍が「予期しない状況」に直面した場合は「柔軟」な対応を認めるとし、現地に特殊部隊を派遣する可能性を残した。
ISISへの武力行使に関する大統領の権限は3年に限定し、「持続的、攻撃的な地上戦闘作戦」は承認しないという文言を盛り込んでいる。