母が銃弾浴びながら子ども守る、夫と娘は死亡 米ウィスコンシン
(CNN) 米ウィスコンシン州で男が通行人に向けて無差別に銃を乱射し、3人を殺害する事件があった。この現場に居合わせた女性が3発の銃弾を浴びながらも子ども2人を守っていたことが分かり、称賛の的になっている。男は現場で自殺した。
警察などによると、銃乱射事件は同州メナーシャの歩道橋で3日夕に起きた。一家で歩道橋上にいたエリン・ストフェルさんは3発の銃弾を浴びながら息子のエズラ君(7)と娘のセラちゃん(5)を歩道橋から逃がし、エズラ君に助けを呼びに行かせた。
母のとっさの行動のおかげでエズラ君とセラちゃんは無事だった。しかしストフェルさんの夫のジョナサンさん(33)と11歳の娘は命を落とし、別の31歳の男性も死亡した。
CNN系列局WLUKの報道によると、銃を乱射したセルジオ・バレンシア・デル・トロ容疑者(27)は別れた恋人と口論になり、無差別に発砲した。被害者との面識はなかったという。同容疑者は現場で自分に銃口を向け、自殺した。
警察などは、ストフェルさんの勇気ある行動がなければ犠牲者はもっと増えていた可能性もあると指摘し、「とっさの行動のおかげで多くの人が救われた」と称賛している。
病院によると、ストフェルさんは重体となっているが、容体は快方に向かいつつあるという。ストフェルさん一家のための募金を呼びかけるサイトでは5日までに7万5000ドル(約900万円)あまりが集まった。