米軍のシリア穏健派の軍事訓練に大幅な遅れ 

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シリアの反体制派の兵士。現状米軍の軍事訓練を受けているのはごく低い割合にとどまる

シリアの反体制派の兵士。現状米軍の軍事訓練を受けているのはごく低い割合にとどまる

ワシントン(CNN) 米国防総省当局者は21日までに、米軍によるシリア反体制派の穏健派の軍事訓練計画について多数の障害に直面し、計画の遂行が減速していることを認めた。

訓練には約6000人が参加を志願したが、教練を実際に受けているのは200人以下としている。また、訓練地でコースを終了した者は皆無だという。

6000人のうち約4000人は訓練参加への資格を見極める背景調査を待っている。審査を通過したのは約1500人で、様々な理由で不合格となったのは約500人だという。

米国は当初、今年の残る期間内に約3000人の訓練を予定し、以降は1年ごとに約5400人の訓練を見込んでいた。

米国防総省のウォーレン報道官によると、訓練計画を進展させる上での障害の一つは参加者をシリア国外へ連れ出し、トルコやヨルダンなどの訓練地へ送り込む危険度の高い作業となっている。これら参加者は過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」やアルカイダ系勢力とは無関係な戦闘員で、訓練終了後、シリアに戻り、アサド政権軍ではなくISISとの戦闘参加が期待されている。

カーター米国防長官は今月17日、下院軍事委員会の公聴会に出席し、「シリアでの軍事訓練計画はイラクでより難しい」と認めた。

また、訓練を終えてシリアに戻りISIS掃討戦に加わった穏健派の戦闘員に対し米国が担うべき責任問題もあると指摘。米国はこれら戦闘員を支援、防護し装備品も供給する責務があるとしながらも、訓練で配給された武器が別のルートに流出する懸念も認識していると述べた。

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