クリントン氏、私用メールサーバーを司法省に提出へ
(CNN) 米民主党のヒラリー・クリントン氏が国務長官時代の公務に私用メールを使っていた問題で、クリントン氏は私用メールのサーバーと、メールのコピーを保存したUSBメモリーをすべて司法省に提出するよう側近に指示した。広報担当者が11日夕、CNNに明らかにした。
クリントン氏は2016年の米大統領選挙に出馬を表明している民主党の最有力候補。私用メール問題を巡る捜査がこれ以上広がるのを食い止める狙いがあると見られる。
広報担当のニック・メリル氏はクリントン氏の対応について、「政府の調査に協力すると表明しており、まだ疑問があれば今後も対応を続ける」と強調。同氏のメールが安全かつ確実に保管されるよう、国務省に協力していると説明した。
この問題について捜査している米連邦捜査局(FBI)は、11日夕の時点でコメントを避けている。
サーバーはニューヨーク州チャパクアのクリントン氏の自宅にあり、国務長官時代に使っていた私用メールはこのサーバーで運用していた。引き渡しの方法については司法省と協議中。USBは既に提出済みだという。
クリントン陣営によれば、公務関連のメールは国務省に提出した後にすべてサーバーから消去され、残るメールもすべて消去した。このためサーバー上にはメールは残っていないはずだという。