米乱射事件の容疑者、「ISISに賛同」 父親が語る
(CNN) 米カリフォルニア州サンバーナディノの福祉施設で起きた銃乱射事件の実行犯2人のうち、サイード・ファルーク容疑者はかねて過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の思想に賛同すると話していたことが、同容疑者の父の話で明らかになった。
父ファルーク氏はイタリア紙ラスタンパとのインタビューで、ISISについて息子と話したことがあるかとの質問に「最近では話題にしない人はいないだろう」と答えた。そのうえで、ファルーク容疑者がISISの最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者の考えに共感すると語り、イスラエルに強い関心を示していたことを明らかにした。
ファルーク氏によると、同容疑者は「勤勉で従順」な性格だった。ある時、銃を持っているのを見かけて同氏が怒り、「米国に住み始めてからこの45年間、武器を持ったことはない」と叫んだのに対し、同容疑者は肩をすくめて「あなたの負けだ」という言葉を返したという。
ファルーク氏はまた、「自分自身が許せない。私が自宅にいれば、気付いて引き止めただろうに」と語った。
米連邦捜査局(FBI)は4日、事件をテロ行為として扱うと表明。ISISは5日、事件は同組織の「支持者たち」による犯行だったと宣言していた。