南部での予備選控え共和党討論会、険悪ムードの非難合戦
討論会の檀上にはカーソン氏本人も立っていたが、こうした非難合戦には加わらないとの立場を貫いた。ただ同氏自身の選挙戦は最近、失速が指摘されている。
ジョン・ケーシック・オハイオ州知事もまた、「有権者は中傷合戦にうんざりし、団結を望んでいる。私はこの争いに入りたくない」と明言した。穏健派のケーシック氏は先週、ニューハンプシャー州の予備選で2位につけたが、同州に比べて保守色の強いサウスカロライナでは苦戦が予想される。
トランプ氏はまた、ブッシュ前大統領の対イラク開戦を「とんでもない大間違い」だったと批判した。これに対しては前大統領の弟、ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事が、前大統領は米国の安全を守ったと強い調子で言い返した。
トランプ氏が続いて、2001年の米同時多発テロもブッシュ前政権下で起きたと指摘すると、会場からは大きなブーイングの声が上がった。
サウスカロライナは有権者に現役や退役後の軍人が多く、ブッシュ前大統領の人気も高い。イラク戦争に対するトランプ氏の批判は、かえって反発を招いた可能性がある。