トランプ氏、ライバル地元2州でリード保つ 共和党指名争い
ワシントン(CNN) 11月の米大統領選に向けて共和党指名レースが続くなか、来週に「決戦」を控えたフロリダ州とオハイオ州で、実業家のドナルド・トランプ氏が地元のライバルを抑えて支持率でリードしていることが10日までに分かった。CNNと調査機関ORCの世論調査で明らかになった。
共和党は今月15日にフロリダ州やオハイオ州など各地で選挙戦を実施する。フロリダ州はマルコ・ルビオ上院議員の地元だが、トランプ氏の支持率は40%とルビオ氏の24%を上回った。同州での他候補の支持率はテッド・クルーズ上院議員が19%、ジョン・ケーシック・オハイオ州知事は5%だった。
オハイオ州での支持率もトランプ氏が41%でリードしており、ケーシック知事が35%、クルーズ議員が15%、ルビオ議員が7%と続く。
15日はイリノイやノースカロライナ、ミズーリなど各州でも予備選が行われる。ただ、大票田のフロリダ州(代議員99人)やオハイオ州(代議員66人)は勝者が全ての代議員を獲得する総取り方式のため、同州で勝利することは大きな意味を持つ。
いずれの州でも、地元で敗北した場合、選挙戦からの撤退を望む有権者の割合が過半数となった。オハイオで負けた場合、ケーシック知事が選挙戦から撤退すべきと答えた人の割合は71%。フロリダで負けた場合、ルビオ議員が選挙戦から撤退すべきと答えた人の割合は66%だった。
調査は今月2~6日に実施。フロリダ州では1014人の成人を対象に調査を行い、共和党の予備選に参加する可能性のある人は313人だった。オハイオ州では1002人を対象に調査を行い、共和党の予備選に参加する可能性のある人は359人だった。