ウェスタン・チューズデーの結果にみる5つのポイント
ユタでは、共和党主流派で同州の多数派と同じモルモン教徒のミット・ロムニー氏が、反トランプ氏の立場からクルーズ氏への支持を呼び掛けていた。
クルーズ氏はもともと党主流派から敵視されていたにもかかわらず、今では反トランプ氏の動きを追い風に支持を拡大していることが、改めて明らかになった。
クルーズ陣営の責任者は、ユタでの勝利やアリゾナで予備選当日に獲得した票数から、「勢いはクルーズ氏にあることが分かる」と主張した。
3.民主党、アリゾナはクリントン氏が勝利
民主党では、この日の主戦場アリゾナをヒラリー・クリントン前国務長官が制し、人種的少数派の多い州での強さを改めて見せつけた。
クリントン氏が同州での予備選前に1回しか集会を開かなかったのに対し、ライバルのバーニー・サンダース上院議員は州内を熱心に回ったものの、結果を出すことができなかった。
クリントン氏は党指名獲得の先を見越し、トランプ氏との対決を意識し始めている。22日夜にシアトルで行った演説でも、トランプ氏への攻撃に多くの時間を割いた。