NY予備選、大差の結果にみる5つのポイント
しかし26日に民主党予備選が実施されるペンシルベニア、メリーランド、コネティカット、デラウェア、ロードアイランド各州のうち、無党派層も投票できるオープン方式はロードアイランドのみ。サンダース氏はまたしても同じ問題に直面することになる。
サンダース氏の支持者らはさらに、ブルックリン区の党員登録名簿から昨年秋以降、12万6000人の名前が外されていたとの報道も例に挙げ、ニューヨーク州のレースは不公平だったと訴えている。
CNNの政治評論家によると、サンダース氏が克服できていない根本的な弱点は、黒人票を取り込めないことだという。ニューヨーク州では黒人指導者や関連団体に働きかけ、黒人の歌手や俳優が出演する広告を流したが、支持率を上げることはできなかった。同州でできなかったとすれば、この先の見通しも不透明だと言わざるを得ない。
4.クルーズ氏の長い夜とケーシック氏のピザ作戦
クルーズ氏は19日夜、ペンシルベニア州フィラデルフィアで演説した。ニューヨーク州の結果が出る前のタイミングだったため、同州予備選で3位に終わり、獲得代議員数はゼロという屈辱に言及する場面は避けられた。
ニューヨークのことには何も触れず、「その州出身の候補者が勝つのは当然だ」と、トランプ氏の勝利を暗に受け流した。
クルーズ氏が選んだ演説の場所やタイミングからは、ニューヨーク州での勝利は期待していなかったことがうかがえる。同氏の側近らは事前に、同州で配分される代議員95人のうち、トランプ氏が獲得する人数を90人未満に抑えられれば、それだけでも立派な成果だと話していた。