米国へのテロ攻撃、真の脅威は「国内」に
(CNN) 米フロリダ州オーランドで12日に発生した銃乱射事件はこれまでに起きた恐ろしいパターンに適合している。過去15年に米国で起きた死者の出たテロ攻撃は全て、米国市民か合法的な永住者によって実行されてきた。個人が起こすローンウルフ(一匹オオカミ)か2人組によるテロであり、アルカイダやイラク・シリア・イスラム国(ISIS)といったテロ組織と正式なつながりもなければ、そこで訓練を受けたこともない。
2001年の米同時多発テロが、アラブの外国生まれのテロリスト19人によって実行されたため、多くの米国人は、米国でのテロ攻撃は米国市民よりもむしろ外国人によって実行されるものだと考えているのかもしれない。
しかし、同時多発テロ以降で最悪のテロ攻撃を実行したオマル・マティーン容疑者はニューヨークで生まれた米国市民で、両親はアフガニスタンから米国に移住してきていた。
実際、アフガニスタンからアルカイダが指示を出し、外国の実行犯だけが関与した同時多発テロ以来、米国市民や合法的な永住者が米国における本当のテロの脅威となっている。そこには、2013年にボストン爆破テロを実行したツァルナエフ兄弟や、その4年前にテキサス州フォートフッドで13人を殺害したニダル・ハサン陸軍少佐が含まれる。