「クリントン氏、世界級のウソつき」 トランプ氏が批判
ニューヨーク(CNN) 米大統領選で共和党の候補指名が確定した実業家のドナルド・トランプ氏は22日、米ニューヨークで演説を行い、民主党の候補指名が確実な情勢となっているヒラリー・クリントン前国務長官を「世界級のウソつき」などと激しく攻撃した。クリントン氏の性格やキャリアを批判するとともに、自陣営の混乱から注意をそらす狙いがあるとみられる。
アドリブが多いトランプ氏としては、5月上旬に候補指名を確定させてから最もプロの政治家らしい演説となった。用意した原稿をテレプロンプター(原稿表示装置)から読み上げる形を取るなど、来月の共和党全国大会に向け、これまでより台本に即した抑制的な手法を試したとみられる。
トランプ氏はこの中で、クリントン氏を「世界級のウソつき」と批判。国務長官時代に公務で私用のメールサーバーを使用していた件や、自由貿易協定の締結を支持したことなどに触れた。またクリントン氏の掲げるメッセージは「時代遅れで聞き飽きた」とも指摘した。