第1回テレビ討論会終了、初の直接対決から見えた6つのポイント
ニューヨーク市の犯罪発生件数は減少傾向にあるのに「増加している」と言い張り、クリントン氏が「成人してからずっと」過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」と戦っていると語った。クリントン氏は1947年生まれ、ISISが結成されたのは2000年代半ばのことだ。
事実と反する発言の連発を受け、クリントン氏は「事実確認の担当者が音声のボリュームを上げてくれることを願う」と語った。
(4)クリントン氏がトランプ氏の人種差別を非難
トランプ氏はオバマ氏の出生に関する主張について追及されることを覚悟していたと述べたが、新たな答えを用意していたわけではない。オバマ氏が米国生まれであることをついに認めたのはなぜかと司会者が質問したのに対し、「話題を変えたかったから」と返答。ISIS、雇用創出、国境警備という話題を挙げ、「私にとって、米国にとって非常に重要な議論に移りたかった」からだと説明した。
一方クリントン氏は、トランプ氏が70年代に人種差別問題で司法省に訴えられていた例を挙げ、同氏には「人種差別的行動の長い前歴がある」と強調した。
(5)トランプ氏の的外れな攻撃
トランプ氏はクリントン氏や司会者の発言を何十回もさえぎり、クリントン氏を「スタミナに欠ける」と批判した。
クリントン氏の攻勢を受け、躍起になって防戦を試みたものの、攻撃には勢いがみられなかった。