米副大統領、トランプ氏めぐる未確認情報の「説明受けた」
(CNN) バイデン米副大統領は12日、ロシアがトランプ次期大統領に関する情報を入手していた可能性があるという未確認情報について、正副大統領が米情報当局者から説明を受けていたことを明らかにした。
CNNは先に、米情報当局高官がこの内容を2ページに要約した文書をオバマ大統領とトランプ次期大統領に提示したと報じていた。この要約は、英情報機関の元工作員がロシアの関係筋から得た情報をもとにまとめた35ページのメモから抜粋したもので、信憑性は確認されていない。米情報機関はロシアが昨年の米大統領選挙に介入したとされる問題の関連資料としてこのメモの要約を用意した。
バイデン副大統領事務所によると、この内容についてオバマ大統領とバイデン副大統領は説明を受けたものの、それ以上の詳しい情報は求めなかった。副大統領は35ページの全文にも目を通したという。
複数の上院議員によれば、2ページの要約は上院でも情報関連問題として非公開で審議された。
トランプ氏は、米情報機関がこの文書に関する情報をリークしていると非難。クラッパー米国家情報長官は11日夜、トランプ氏に電話で事情を説明した後、異例の声明を発表して、今回の情報リークに呆然としていると述べた。トランプ氏に関する内容を含んだ文書に米情報機関は一切関与していないことを確信すると強調している。
クラッパー長官はさらに、「この文書が信頼できるかどうかについての判断は下さず、これを根拠に結論を出すこともしない。ただ、我々には国家安全保障にかかわる可能性のある案件について政策立案者に可能な限りの全容を提示する責務がある」とした。