米大統領報道官、初の定例会見 「人出」報道にも言及
首都ワシントンで21日に起きた大規模な反トランプデモにも言及。トランプ氏は言論の自由を保障した合衆国憲法に「健全な敬意」を払い、デモには米国の自由が「見事に」表れていたとの感想を持っていると強調した。
スパイサー氏は一方で、デモ隊は必ずしもひとつのテーマで一致していたわけではないとも語り、「何かに反対してというより、各自の抱える問題で何か主張したくて参加した人も多い」との見方を示した。
自身が21日、就任式の人出を伝えたメディアに強く反発した件では、「私が意図するのは皆さんに決してうそをつかないということだ」と発言。メディアにも悪意のないミスはあると主張し、「我々にも同様の機会が与えられるべきだと考えている」「私はここへ出て来て、私の知るままの事実を皆さんに伝えるつもりだ」と語った。同時に、オバマ前大統領の就任式の人出と比較した報道は新政権の士気をそいだとも訴え、メディアの否定的な論調に不満を示した。
スパイサー氏は従来の順番にこだわらず記者を自由自在に指名し、質問に手際よく答えていた。この日の会見に向けて練習を重ね、記者団から「最も人気のある報道官」とも評価されていたアーネスト前報道官の会見映像を研究するなど、周到に準備していたという。