米、イランに追加制裁を発表 弾道ミサイル実験で
ワシントン(CNN) イランが先週末に弾道ミサイル発射実験を行ったことを受け、トランプ米政権は3日、イランに新たな制裁を科した。ホワイトハウスが今週イラン政府に「警告」を発して以来、具体的な行動を取ったのは初めて。
米財務省によれば、制裁対象となっているのは、弾道ミサイル計画に関与し、またはイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」を支援する25の個人や企業。
この中には、財務省が弾道ミサイル計画の調達役とみるイラン人ビジネスマンを中心とする人脈や、ミサイル計画に関与する通商網のほか、レバノンを拠点とするイスラム教シーア派のテロ組織ヒズボラに資金を供与した疑いのあるネットワークも含まれている。
財務省はこれらの個人や組織に関し、米国内の全資産を凍結し米国人による取引を禁じる措置を講じるという。
今回の一連の動きは、イランが先週末に行った弾道ミサイル発射実験への制裁として位置づけられている。フリン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、発射実験は「挑発的」であり、核兵器を搭載可能な弾道ミサイル計画の推進を禁じた国連安保理決議に違反していると指摘していた。