米FBI長官解任、トランプ大統領が決断した2つの理由とは
しかも、ローゼンスタイン副長官のメモは9日の日付だった。しかしホワイトハウスの複数の当局者がCNNに語ったところでは、大統領は就任直後からコミー長官の解任を検討していた。特に、9日に解任を決断するまでの1週間はその姿勢を強めていたという。コミー長官は3日の上院司法委員会で、クリントン氏の電子メール問題と、ロシアの選挙介入に関する捜査について証言していた。
トランプ大統領はコミー長官が証言する前日の2日、ツイッターに次のように投稿していた。
「FBIのコミー長官は、ヒラリー・クリントンによる悪行を野放しにしていたという点で、クリントンにとって最高だった」
「トランプ/ロシアのストーリーは、民主党が選挙に負けた口実として使っている言い訳だった」
さらに、コミー長官に解任を通告したトランプ大統領の通知には、クリントン氏の捜査についての言及は一切なかった一方で、ロシア問題の捜査には言及していた。