米FBI長官解任、トランプ大統領が決断した2つの理由とは
これについてケリアン・コンウェイ大統領顧問は10日、「大統領がいつ解任し、いつ起用するかのタイミングについて疑問を挟むのは不適切」「大統領はやりたいと思った時にやる。FBIのコミー長官は、無視できない証拠を突き付けられて解任された」と強調した。
ただ当然ながら、クリントン氏の捜査に対するコミー長官の対応がとりわけ無視しがたいものになったのが、トランプ大統領の就任から3カ月経ち、同長官を解任する理由が必要になったタイミングだった点には言及しなかった。
もう1つの疑問は、セッションズ司法長官が果たした役割だ。セッションズ長官は、昨年の大統領選挙運動の間に駐米ロシア大使と会っていたことについて多くを語らず、トランプ陣営との関係を理由に、ロシア関係の捜査からは身を引いていた。
ところがセッションズ長官は、ローゼンスタイン副長官からの進言を大統領に伝え、自らもコミー長官の解任を求めた。コミー長官の後任探しはセッションズ長官が主導するとされている。