トランプ氏、プリーバス首席補佐官を更迭 後任はケリー氏
プリーバス氏をめぐっては、近く政権から追放されるのではないかとの観測が数カ月にわたり再三浮上していた。同氏は相次ぐリークを阻止できていないとして政権内で強く批判され続けたほか、論争に見舞われ混乱するホワイトハウス内に秩序をもたらすのに苦慮してきた。
プリーバス氏はまた、ホワイトハウスによる立法府への対応が相次ぎ頓挫していることに関し、責任の大部分を負う形にもなった。プリーバス氏が非主流派のトランプ大統領により政権に招かれた背景には、ワシントンにおける同氏の人脈が一因としてあった。
プリーバス氏が失脚する最終的なきっかけとなったのは、21日にスカラムッチ氏がホワイトハウスの広報部長に指名されたことだ。プリーバス氏はスカラムッチ氏の政権への参加に反対してきた。
当初は両氏とも連帯感を装っていたが、スカラムッチ氏は指名の数日後にはメディアに出演。プリーバス氏を「妄想型の統合失調症」だと評し、ホワイトハウス内からの相次ぐリークに関してプリーバス氏に責任があると示唆していた。