「大統領選出馬」の報道、ペンス副大統領が否定
ワシントン(CNN) 2020年の米大統領選でトランプ氏が再選を目指さない場合、代わってペンス副大統領が出馬するとの可能性が報じられたことに対し、ペンス氏本人は7日までに、強く否定する声明を出した。
米紙ニューヨーク・タイムズは6日、ペンス氏が精力的に政治活動や資金集めに取り組んでいると指摘。複数の側近が後援者らに伝えた話として、トランプ氏が再選出馬しなかった場合は同氏が出る意向だと報じた。
これに対し、ペンス氏は声明文書で「私自身や家族、チーム全体にとって屈辱的で無礼な記事だ」と非難。同氏にトランプ氏の政策実現や再選以外の目的があるとの示唆は「くだらないし、ばかげている」と言い切った。
政権幹部が報道の内容に対して口頭や報道官を通してではなく、自ら文書で反論するのは異例とされる。
トランプ氏はこれまで再選を目指す意向を繰り返し表明し、20年に向けて支持を固めるためのイベントもすでに数回実施している。
ニューヨーク・タイムズの記事については、コンウェイ大統領顧問も米ABCテレビとのインタビューで、ペンス氏とは10年前からの付き合いだと言及。同氏が20年大統領選に向けて準備を進めているのは事実だが、それは副大統領としての立場からだと強調した。
コンウェイ氏は一方で、共和党や保守派内部、有権者らの間でトランプ氏の支持率が「わずかに下降」していると認め、支持率を上げる必要があると明言した。