米陸軍グリーンベレー隊員、マリで殺害 海軍SEAL隊員が関与の疑い
ワシントン(CNN) 西アフリカのマリで米陸軍特殊部隊「グリーンベレー」の隊員が殺害される事件があり、米海軍のエリート部隊「SEAL」の隊員2人が関与した疑いがあるとして海軍が調査に乗り出した。米当局者が29日、CNNに明らかにした。
死亡したのはグリーンベレーの隊員だったローガン・メルガー二等軍曹。派遣先のマリで今年6月に死亡し、軍が調べた結果、何者かに殺害されたと断定して9月に陸軍から海軍へ捜査を引き継いだ。当局者によれば、この引き継ぎは、海軍兵が捜査対象になっていることを物語る。
米紙ニューヨーク・タイムズによれば、メルガーさんはマリの首都バマコにある米大使館付近の米政府庁舎の中で、首を絞められて殺害された。この事件に関連してSEALの隊員2人が捜査の対象になっているという。
メルガーさんはテキサス州出身で、2012年に陸軍に入隊して13年から特殊部隊の訓練を開始した。アフガニスタンにも2度派遣されている。
アフリカでは10月初め、ニジェールで米兵4人が死亡する事件が起きている。メルガーさんは、マリとニジェールを含むアフリカ北西部に展開する陸軍特殊部隊に所属しており、ニジェールで死亡した4人も同じグループの所属だった。