米テキサス銃乱射、容疑者に暴力の前歴 更生施設から脱走も
(CNN) 米南部テキサス州の教会で起きた銃乱射事件のデビン・ケリー容疑者(26)は、過去に家庭内暴力の加害者として収容された更生施設から脱走していたことが、8日までに分かった。
ケリー容疑者は空軍にいた2012年、当時の妻とその息子に対して暴力を振るったとして軍法会議にかけられた。子どもに頭蓋骨(ずがいこつ)骨折や脳出血の重傷を負わせたこともあり、自身もこれを認めていた。
CNN系列局が警察から入手した文書によると、ケリー容疑者は同年6月、ニューメキシコ州の施設から逃げ出した。
同容疑者はその後見つかって拘束され、14年に除隊処分となった。その年の8月にも犬を虐待したとして拘束されたが、この時は容疑を否定し、収監されることはなかった。
暴力行為の前歴がありながら、犯行に使ったライフル銃を購入できた経緯などについて、空軍などが詳しく調べている。
地元保安官によると、ケリー容疑者はかつて犯行現場の教会に通っていた。教会の牧師は、好ましくない人物だと感じていたが追い出すわけにはいかなかった、と話している。
知人らによると、同容疑者はフェイスブックに無神論や銃の所持を支持する内容の投稿を繰り返していた。先月末には、犯行に使われたのと同じ型の銃の写真を投稿していた。
当局によると、ケリー容疑者の遺体には銃で撃たれた傷が3カ所あった。追跡した住民に脚と胴体を撃たれ、さらに自分で頭を撃ったとみられる。地元当局者は、頭部が致命傷になったとの見方を示している。