自動運転バス、運行初日に衝突事故 米ラスベガス
サンフランシスコ(CNNMoney) 米ネバダ州ラスベガス当局は10日までに、自動運転バスの運行サービスが同市で8日に始まった際、このうち1台が配送トラックと衝突する事故に巻き込まれたと発表した。地元メディアによれば、今回の事故でけが人は出ていない。
事故はラスベガス中心部で発生。バスはセンサーでトラックを検知し、事故を回避しようとして自動的に停車したという。
ラスベガス当局は声明で、「残念ながら配送トラックは停車せず、バスの前部の泥よけに接触した」と言及。「トラックがバスと同様のセンサー機器を搭載していれば、事故は回避できただろう」と述べた。
ラスベガスの自動運転バスは、全米自動車協会(AAA)と交通運行会社が共同で12カ月の試験プロジェクトとして運行しているもの。同市がテクノロジー拠点として開発している地区の周辺0.6マイル(約965メートル)のルートを、無料で乗客を乗せて走行する。
バスは電気駆動式の車両で、座席は8席。フランスのナブヤ社が開発した。
バスに乗っていた8人は全員、シートベルトを着用していたと伝えられている。乗客の1人は地元テレビ局に、トラックの運転手はバスが視界に入っていなかったようで、後退を続けてきたと語った。
バスはこの日の残りの運行は取りやめとなったが、同市は今後も試験プロジェクトを続ける計画。