コミー前FBI長官、大学で授業 「倫理的な指導者」の講義
(CNN) 米バージニア州にあるウィリアム・アンド・メアリー大学は21日までに、トランプ大統領が解任した米連邦捜査局(FBI)のジェームズ・コミー前長官が今秋から同大で「倫理的な指導者」に関する講義を受け持つと発表した。
同大は前長官の母校で1982年に卒業している。大学の公式サイトに載った記事によると、コミー前長官は「教壇に立つ機会にわくわくしている」との心境を披露した。
倫理的な指導者は短期的な見方や党派的な催促を超越し、永続的な価値、とりわけ最も重要である真実により高い忠誠を示して人々を導くと主張。「この種の指導力の形成と維持は民間であれ政府であれ現代の挑戦である」とも強調した。
また、同大学長は記事の中に引用された声明で、「コミー氏は、我々が良き政府を持とうとするなら指導者は倫理的な行動と犠牲精神に基づいた奉仕に対する普遍の誓いを保持していなければならないとの真髄を自ら理解している」と述べた。
講義は首都ワシントンにある同大センターで主に開き、バージニア州ウィリアムスバーグにあるキャンパスでも1回行う。講座は他の准教授1人と共に受け持つ形になり、今年の秋と来年の春、夏に開講する。
コミー氏は2013年から昨年までFBIを率いていた。大統領選時のトランプ氏陣営とロシアとの結託の疑いなどに関する捜査を仕切っていた際に解任されていた。