CNN本社に脅迫電話繰り返す、米ミシガン州在住の男を逮捕
(CNN) 米ジョージア州アトランタのCNN本社に繰り返し電話をかけ、従業員を殺すなどと脅迫した疑いで、ミシガン州在住の男がこのほど逮捕された。
供述書によると、ブランドン・グリーズマー容疑者は今月9日から10日にかけてCNNに22回電話をかけた。このうち4回は殺害予告などの脅迫で、その音声が録音されている。ユダヤ人やアフリカ系米国人を侮辱する発言も含まれていた。
容疑者の年齢は公表されていない。19日に連邦地裁に起訴されたが、保釈金1万ドル(約110万円)で同日中に保釈された。
グリーズマー容疑者は昨年9月、ミシガン州のイスラム教施設に信者らを侮辱する電話をかけていた。警察は当時、オンライン・データベースを使って、電話の持ち主が同容疑者の父親であることを突き止めた。
警察はその2日後、同容疑者が両親と住んでいる家に電話して母親と話した。すると母親は、イスラム教施設に電話をかけたのは同容疑者だと語った。本人もその日のうちにこれを認め、腹が立っていたので電話したと話していた。
CNNに最初の電話があったのは9日午後3時。電話の声は「偽ニュースめ。全員撃ち殺してやる」と脅したり、アフリカ系米国人を侮辱する暴言を吐いたりした。
発信元は9月にイスラム教施設への電話に使われたのと同じ携帯電話だったことが分かり、録音された音声の比較から同容疑者の犯行と断定された。
同容疑者は裁判で有罪となった場合、罰金または最大で禁錮5年の刑を言い渡される可能性がある。